クリスマスの近づいたこの時期、ドイツの家庭では大量のクッキーを焼きます。
これ、ドイツの主婦の皆さんにとっては必須科目。
それぞれの家庭に代々伝わるレシピなどがあって、時期が来るとなんとなく用意しなければいけないプレッシャーを感じる。ちょうど日本のおせち料理のようなものかも知れません。
職場でも今は毎日のように大量のクッキーとシュトレン作りに追われています。
私は専ら6種類くらいのクッキーとお菓子の家担当。
今日もお菓子の家30軒とクッキーを2種類作ってきました。
白黒クッキー。模様はいろいろ気分によって。
シュピッツブーベン。ジャムサンドクッキーです。
2枚で一組になっていて、上のパーツには先に粉砂糖をふっておきます。
これだけ作っても1週間でほぼなくなるので、結局毎週全種類作っています。
この時期は通常の業務にプラスしてこれらの仕事が入ってくるので、珍しく残業続きです。
クリスマスまであと少し、頑張るぞ。
入院した病院は総合病院ですが、産婦人科が特に評判が良いことで有名。
私の周りでも、出産でこの病院を選んだ人が沢山います。
また、職場の同僚のおばさんは乳癌と子宮癌で2回長期病欠をしたことがありますが、その時は両方とも手術はこの病院でしたそう。彼女も、あの病院なら本当に良いから安心だと言っていました。
エントランスは古びていますが、設備や病室は新しく綺麗です。
あと、興味深いのが、キリスト教系の病院のため教会が併設されていました。
パイプオルガンもあるちゃんとした教会で、病棟からも直接入ることが出来ます。
定期的にミサも開催されていて1度興味本位でこっそり見学しましたが、入院患者さん結構来ていました。
病室は3人部屋。日本だったら絶対6人部屋だという広さです。日本みたいにカーテンの仕切りはありませんが、ベッドの間隔が広いので周りはそんなに気になりません。
部屋にはベッドの他にそれぞれの個人用ロッカー、あと部屋専用のトイレ&洗面所があり、その中にも個人用の棚があります。
婦人科はエレーベーターホールを中心に3本の廊下(病棟)に分かれており、1つは出産専用、1つは癌病棟、もう1つが私のいた癌以外の病気病棟になります。
出産専門病棟は、常に賑やかで妊婦さんや新生児の鳴き声、面会に来る家族などで明るい雰囲気です。
反対に癌病棟はすごく静かで、ひっそりとしています。
私のいた病棟は、子宮筋腫や卵巣嚢腫など命にかかわらない婦人科系の病気で、手術から長くても2週間くらいで皆退院して行くので、回転が速く流れ作業的。病棟の雰囲気は癌病棟よりは皆気楽な感じです。
入院中何人かの看護師さんにお世話になりましたが、皆フレンドリーでテキパキととても仕事が出来る印象でした。
日本の看護師さんは「白衣の天使」なんて言われますが、こちらはどちらかというと「頼れる姐さん」的で、なんか飛行機のCAさんに通じる違いがありました。
もっと重篤な病気や長期入院となると印象は違ってくるかもしれませんが、私の場合は、思っていた以上に快適な入院生活でした。
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by butakosleben
| 2016-11-30 10:09
| 雑談
ドイツの病院に入院というと、ホント悪い噂しか聞いたことがなかったので、相当覚悟していきました。特に食事。
結果的に言うと、私の入院した病院は良い意味で全然普通でした。まあ、私の中で相当ハードル下げて臨んだというのもありますが、他で見聞きしていたのよりは明らかに良かったです。
朝食、夕食はパンとハム・チーズが中心のドイツの典型的な食事(所謂カルテスエッセン)。
私は普段こういうものを食事として食べる習慣がないので、却って新鮮でした。
毎日午前中に係の人が病室を周って、翌日の食事のリクエストを聞いていきます。
昼食は事前にメニュー表が配られていて、毎日3、4種類の中から選ぶようになっています。
朝食、夕食もパンの種類やハム、チーズの種類が選べるようになっていて、コーヒー、紅茶、緑茶、ハーブティーなどもリクエスト可能。
朝食と夕食、同じように見えて朝はヨーグルトが付くけど夜はナシとか、サラダは夜だけとかブローチェン(小型の白パン)は朝だけとか微妙にこだわりがあるらしい。
手術当日は水だけだったので食事は2日目から。
朝食
夕食1日目。
夕食2日目。
仕事柄パンの味には一般人よりうるさいつもりですが、パン美味しかったです。特にブローチェンがスポンジみたいにパサパサじゃなく、モッチリしていてその辺のチェーン店よりは確実に上でした。
あと、入院中ずっと暑い日が続いていて病室も暑かったので、夕食に出たキンキンに冷えた洋ナシがジューシーですごく美味しく感じました。
昼食はメニュー表から選んで、基本はメイン、スープ、サラダはあったりなかったり、あとちょっとしたデザートが付きます。
昼食1日目。
まずくはないけど普通。食べられるレベルというだけで、ドイツの病院食としては合格でしょう。スープがアツアツで、食べるたびに汗が流れる。
昼食2日目。
白身魚のクリームソースがけとスープ。やっぱりスープが火傷するくらいアツアツ。
白身魚の方、ソースは多分インスタントで病院食なので薄味だったけど、魚が鱈で、これがびっくりするほどプリプリで美味しかった。ドイツで食べた鱈では某星付きレストランに次ぐ美味しさ。仕入れ先聞こうかと思ったくらい。
後で知人に聞いたのですが、この病院、ケルンのセレブも利用するそうで一般病棟までその恩恵にあずかってサービスが底上げされているとかいないとか。
水は廊下にペットボトルが大量に置いてあって、自由に持ってくることが出来ます。常温なので冷たいのが飲みたかったけど、それは仕方がないな。特に水は常に飲め飲め言われました。
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by butakosleben
| 2016-11-29 08:16
| 雑談
術後3日目。退院です。長いような短いような。
この日も新しい手術患者の人が隣のベッドにやって来ました。いびきのおばちゃんと同じ年恰好のこれまたよく喋るケルン人のおばちゃん。これは賑やかになりそうです。退院でよかった~。
朝食後夫が迎えにやって来ました。
午前の回診を待って、おねえさん先生から退院の書類を受け取りお別れを言っておしまい。
事務所で会計を済ませて家に帰りました。
因みに会計は40ユーロ。ベッド代くらいでしょうか。あとは保険でカバーされます。
我が家は一般の健康保険なのですが、それでも毎月結構な額を支払っているので、こういう時くらい恩恵を受けないとね。
この日も真夏日で外は30度近く。タクシーで帰っても良かったけど、リハビリを兼ねて敢えて電車で帰ったので、停留所まで合計1km位歩くことになりました。
お腹に痛みはないけれど張りというか違和感はまだあるので、ちょっと前かがみ気味にゆっくりとしか歩けません。
暑いのもあって、家に着く頃には疲労困憊でした。やっぱり我が家はいいね~。
荷物を片付けて、トイレ以外はずっとソファでネットしながらゴロゴロしていました。極楽極楽。
お腹に負担がかかるため、まだ長時間座ったりまっすぐ仰向けに寝ることが出来ません。
病院のベッドは寝る時もちょっとリクライニングを立てていましたが、家のベッドはフルフラットなのでずっと仰向けだとお腹が痛くなってきます。寝返りも横を向くこともまだ無理だったので、しばらくはソファで上半身を少し起こした状態で寝ていました。
食事は帰宅1日目は夫が作ってくれました。
手術からこれまで、1日ごとに明らかに回復して行っていたので、翌日からは家事を出来る範囲でいろいろやってみることにしました。
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by butakosleben
| 2016-11-29 06:16
| 雑談
術後2日目。
おばちゃんのいびきでほとんど眠れず、明け方ウトウトしていたらもう朝になっていました。
あと、お腹の中に大量のガスがゴロゴロしていて、でも排出されない不快感もかなりしんどかった。腹腔鏡手術の時に注入したガスが腸に吸収されて時間とともに排出されるようです。まだ、腸の働きが完全ではないようです。
午前の回診はおねえさん先生でした。
特におかしなところがなければ明日退院ですと。え?そんなもんなの?
まあ、何か処置が必要なわけではないし本人は動きが遅いだけでいたって元気だし、病院にいても家にいても何も変わらないですからね。
午後、腎臓の超音波検査を受けて、自宅療養の注意事項などの説明がありました。
退院すると、その後のことは基本的にはかかりつけの婦人科に引継ぎされます。申し送りの書類をもらって、退院後1週間から10日以内にK先生の所に行くように指示されました。
夫がまた遊びに来て、1時間ほど病院内を散歩して、カフェでケーキ食べて帰っていきました。夫がくだらない事ばかり言うので、笑いたいんだけどお腹が痛くて思うように笑えないのが辛かった。
あと、シャワーの許可が出ました。看護師さんに一言声をかけてから、やたらと広いシャワー室で3日ぶりのシャワー。真夏日が続いていて、南向きの病室は一日中なかなかの暑さで、汗でベタベタしていたのがようやくさっぱりしました。
術後2日目は明らかに前日とは体の動きが違っていました。
ベッドからの動作も、自然に足が上がるようになり、歩く速度もちょっと速くなり、階段でも息切れしなくなりました。こうやって確実に体は普通に戻ろうとしているのですね。
この日は朝、隣のベッドに新しい人が来ましたが午前中に手術をして、午後病室で寝ていてその後夕方には退院して行きました。
軽い手術だとこんな感じで日帰りもアリみたいです。
そしてその夜も相変わらずおばちゃんのいびきに悩まされるのでした。それももう終わり。
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by butakosleben
| 2016-11-25 07:46
| 雑談